【プレスリリース】30代~50代の女性が好む医療機関のホームページイメージ、年代ごとに違いが
女性向けWeb戦略のアイウェイヴが、本格的な風邪のシーズン到来前に、働く30代~50代女性の医療機関に関するネット活用について調査。
オンライン予約システムを活用したいと回答した女性は8割強と高い数字に。
調査項目
・病院・クリニックなど医療機関をインターネット検索で探したことはありますか?
・初めて行く医療機関はホームページを見て決めますか?
・かかりつけの医療機関がある際も、その他の医療機関のホームページを見て再検討したことがありますか?
・医療機関のオンライン予約システムなどは利用したいと思いますか?
・ホームページがどのようなイメージの医療機関に行きたいと思いますか?
・医療機関のホームページで確認(重要視)する内容はなんですか?
・ホームページを見る場合の端末は何を利用しますか?
調査概要
1.調査対象:関東・中部・近畿地方で働く30~59歳の女性(既婚率:55.3%、子供有:43.8%)
2.有効回答数:333人
3.調査方法:インターネット調査(期間:2014年11月7日~11月10日)
■「病院・クリニックなど医療機関をインターネット検索で探したことはありますか?」…全体の9割近くがホームページを検索
調査結果によると、全体の9割の女性がインターネットで医療機関を検索したことがあると回答。
年代によって数字に大きな差はなく、どの年代もほとんどの女性がインターネットで医療機関を探したことがあると回答した。
この結果から、いかに患者側がインターネット上で医療機関を探しているかが見てとれるため、インターネット上で情報を掲載することが集患につながること、さらに医療機関のホームページの存在も大切だと分かる。
また、初めて行く医療機関に関しては『ホームページを見て決める』と回答した割合は全体の8割程となっており、この結果からもインターネットを活用している割合がいかに多いかが見てとれる。
現在、ステージグループでは年間170件以上の医療機関からWeb活用に関する相談を受けているが、そのおよそ3割の医療機関が「ホームページを持っていない」または「近親者やスタッフが作成した簡易なホームページしかない」という状態。
インターネット上で情報を求める患者が多いことに対し、インターネットを活用できていない医院が多い。
医療機関にとって、患者の求めるイメージ、情報、システムにきちんと応えられるホームページを構築することが責務であるとも言える。
■「かかりつけの医療機関があっても他の医療機関を再検討したことがありますか?」…3人に1人の女性がかかりつけ医以外の医療機関を探している
かかりつけ医がいたとしても『必ず再検討する』『たまに再検討する』と回答した女性は3人に1人。
集客、増患させるには、他院と比較される可能性も考えなくてはならない。
ホームページがなければ比較検討の場にもあげられず、ホームページを持っていたとしても、運用していなければ他院との差別化は図りづらい。他院のホームページと比べてもらい、いかに自院が優位かをホームページ上でアピールして患者離れを防いでいくかがカギとなる。
また、それ以外にも『かかりつけの医療機関はない』と回答した2割をどう取り込んでいくかも大きなポイントであり、その観点からもホームページの活用が肝心である。
■「医療機関のホームページで確認(重要視)する内容はなんですか?」…エリアによっても回答に開きが出る結果に
調査結果から、最も重要視されているのは診療時間・アクセス情報。次いで医師の専門科目やプロフィールなどの医師情報となっている。
患者は医療機関の検索においてこれらの情報を必要としており、この内容をホームページに掲載することが集患につながると言える。
また、都道府県でも差があり、都心では駐車場情報があまり重要視されていないこと、東海地方では医療機関・受診者数の規模感など混雑状況の情報を重要視すると答えた女性があまりいないなど、地域性が見受けられた。
こうした結果から、ホームページの掲載内容には“掲載すべき必須項目”と“地域性を踏まえて精査すべき内容”が存在することが分かる。
■「ホームページがどのようなイメージの医療機関に行きたいと思いますか?」…『頼りになりそう』が年代を問わず最多。それ以外のイメージは年代によって違いが
次に、医療機関探しにおいて、どのような印象のホームページだと受診したくなるか調査した。
全体では1位 頼りになりそう、2位 知識がありそう、3位 きっちり という結果になったが、30代では他の年代と比べて“2番目に多かった回答”に違いがあった。
他の年代が『きっちり』『熱心そう』『知識がありそう』を選択しているのに対し、30代は『やさしそう』や『アットホーム』を選択している。
このことから若年層をターゲットとする際と、中高年層をターゲットとする際では治療内容のコンテンツごとに印象を変えることでより効果が得られることが予想される。
例えば、小児科などは若年層の母親がターゲットとなることが多いので家庭的なイメージに、リウマチなど中高年に多くみられる疾患などを診察する機会が多い医療機関であれば、誠実でロジカルなイメージにすると好まれる傾向があると考えられる。
■「医療機関のオンライン予約システムなどは利用したいと思いますか?」…全体の8割が『利用したい』と回答
この調査では全年代の8割がオンライン予約システムを利用したいと回答したが、前述のホームページ上における確認項目において、オンライン予約のシステムを重要視している割合は1割強となっていた。
この数字から予想されることは、オンライン予約システムの認知はあまり進んでおらず、各年代に浸透しきっていないのではないかということである。
利用希望者が8割を超えているということは導入すればオンライン予約システムを知らなかった層にもアピールすることが可能で、そこから集患に直接つながるほか、他院のホームページと比較された際にアドバンテージのひとつとなるのではないだろうか。
■「ホームページを見る場合の端末は何を利用しますか?」…PCが主流だが、年代によって端末の利用率に20%の開き
医療機関を検索する際にどの端末を利用するのか調査したところ、PCでの検索が圧倒的に多いことが明らかになった。
しかし、年代別に見ると50代のスマホ利用率が3.8%に対し、30代のスマホ利用率は22.1%と20%近くの開きが出ている。
若年層をターゲットとするならば、スマホ利用者のことを考えたホームページの構築がより効果的だといえる。
また、現在スマホを活用している年代が年齢を重ねるにつれ、将来的には中高年層を対象とする医療機関もスマホなど新しいデバイス(端末)への対応がより有効となる可能性がある。
女性をターゲットとする企業はホームページを充実させ、知名度だけではなく評判を高める施策が効果的。
30代~50代の働く女性に対する本調査では、医療機関情報を収集する女性の多くが、インターネットを活用していることが分かった。
前述したように、全国175,115件の医療機関(医科・歯科の病院・クリニック含む/厚労省 医療施設調査による)に対し、ホームページを活用できていない医療機関は多数。
本調査から、医療機関のホームページで配信する情報を充実させることが集患につながると予想される。
また、年代を問わずインターネット検索を行う女性が多いことから、インターネット上での評判を高められる施策も有効と考えられる結果になった。